保育士が入所の知的障害児ら虐待 計4件、滋賀県が謝罪

滋賀県は3日、知的障害児らの入所施設、県立近江学園(湖南市)で、50代の女性保育士が小学生の女児の髪を引っ張るなど、3人に計4件の虐待をしていたと明らかにした。県は3人の保護者に謝罪した。

この日、県議会の厚生・産業常任委員会で報告した。

県障害福祉課によると、(1)6月21日、パニック状態にある女児を別室に運ぶ時に髪の毛を引っ張った(2)6月ごろ、中学生の女子が荷物の片付け中に走り出したため頭を1回たたいた(3)同月ごろ、同じ女子に「何もできない。いらんことだけして」などと暴言を浴びせた(4)同月ごろ高校生の女子に、就寝時には床の上に畳とマットを敷かないといけないのに畳を敷かなかった――の4件。

6月22日に別の職員が上司に「行き過ぎた支援があった」と報告し、県が調査していた。保育士は「当時は必死に対応していたので(何をしたか)よく覚えていない」と説明したが、後に自身の行為を指摘され、それは虐待だったと認めたという。

同園では昨年12月にも別の保育士が入所する児童に暴言を浴びせる虐待があり再発防止に取り組んでいた。県は「入所する児童や生徒、保護者の信頼を裏切ることになり心からおわびしたい」と話した。

朝日新聞社10月3日

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